韓国の少子化(NHK)

少子化が日本以上に進んでいるのがお隣の国、韓国です。出生率は0.78。極端な少子化は進む一方です。どうしてでしょうか? ▽結婚する人が減ってきたことが最大の要因と言われています。 1980年には40万件以上(40万3031)あった婚姻件数は減少を続け2021年には19万件あまり(19万2507)と半分以下にまで減っています。 30代の未婚率は1990年には男性女性とも一桁台でしたが、2020年には男性は50.8%と半数を超え女性も3割以上(33.6)にのぼっています。 ▽平均初婚年齢は男性が33.4歳、女性が31.1歳(2021)といずれも30歳を超えていて、日本より晩婚化が進んでいます。 背景には、結婚して子どもを設け育てることへの不安が大きいことが指摘されています。 ▽不動産価格の高騰でソウルのマンションの平均価格は日本円で1億円を超えています。結婚して親元を離れて新しい家庭を築こうにもマイホームは容易に手に入るものではありません。 ソウルに住む結婚して5年以内の新婚家庭を対象にした調査では、住宅を保有しているのは4割弱(37.2%)、子どもの数は平均で0.62人と全国平均(0.8)を大きく下回っています。 ▽競争社会の韓国では子どものうちから習い事をするのが一般的です。塾だけでなくピアノやバレエ、英語など夜遅くまで複数の習い事を掛け持ちしている子どもも少なくありません。激しい受験競争を勝ち抜いて有名大学を出ても厳しい就職難が待ち受けています。